新規開拓営業のやり方/30・60・90日の階段
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この記事を監修したコンサルタント
「新規開拓営業を強化したいが、何から始めればよいか分からない」
既存顧客の拡大や紹介、代理店、経営陣の人脈で成長してきた企業では、こうした悩みがよく聞かれます。
新規開拓(新規顧客開拓)とは、これまで取引のない企業に働きかけ、新しい顧客を獲得する活動です。
法人営業で新規開拓に最初につまずく原因は「営業力」ではありません。
新規開拓を回すための型(KPIと仕組み)がないことです。
そこでこの記事では、新規開拓をこれから本格化する営業責任者の方に向けて、
自社のタイプ診断、最初の90日で進める5つのステップ、内製と外部活用の判断軸を、
Grand Centralの支援実績とともに解説します。
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新規開拓で最初につまずく理由:紹介頼みの企業に足りないもの
公開調査でも、その傾向が見えています。
| 項目 | 数値 |
| 新規顧客開拓を「行っている」企業 | 80.3% |
| 新規開拓手法で最多の「既存顧客や知人からの紹介」 | 60.7% |
| 最も商談創出につながる手法が「紹介」 | 52.0%(他の手法は12%以下) |
| 「紹介」が主力の企業のうち、新規開拓のKPIを設定していない | 約59% |
| 「紹介」が主力の企業のうち、新規開拓をほぼ手動で行っている | 61.5%(全体平均42.0%) |
| すぐ商談化しない見込み客に継続アプローチしていない | 40.7% |
出典:公開調査(ラクス、2025年11月ほか)。
紹介は商談を生む力が強い一方で、紹介が主力の企業ほどKPIも仕組みも持たない傾向があります。
「紹介は強いが、KPIも仕組みもない」。これが、新規開拓を本格的に経験していない企業の典型像です。
規模が大きい企業でも、新規開拓については同じ状態にあることは珍しくありません。弊社の支援現場でも、「売上は既存顧客の拡大で伸びているが、新規は紹介が中心で専任の人手がなく、伸び悩んでいる」という声をよく伺います。
〈この章のポイント〉
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自社はどのタイプか:新規開拓が未経験の企業の4タイプ
新規開拓が未経験といっても、出発点は企業によって異なります。弊社の商談・ご相談の記録を振り返ると、大きく4つのタイプに分かれます。タイプによって「最初にやること」が変わるため、まず自社の位置を確認しましょう。

| タイプ | よくある状態 | 最初にやること |
| ① 営業部隊がない型 | 顧客情報が部門をまたいで分散し、営業支援システムが未導入。営業組織を作る知識もない | 営業プロセスとシステムの整備、小さなテストセールス |
| ② 紹介・人脈・OJT依存型 | リスト・活動履歴・名刺情報が別々のツールで管理され、「どの企業を狙い、どうアポを作るか」が課題 | 営業活動の現状把握(アセスメント)、ターゲット像(ICP:理想的な顧客像)の策定、企業データでの絞り込み |
| ③ 代理店販売から直販への移行型 | 販売体制は変えたが、新規開拓の型がない | 型の設計と、決裁者への直接アプローチ |
| ④ 新規事業・新商材型 | 仮説と資料はあるが、実働部隊がいない。既存の営業は手一杯 | 固定費をかけない小規模な検証(POC) |
〈この章のポイント〉
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Step1:新規開拓は接点のある相手から始める
新規開拓の最初の一手は、ゼロからリストを作ることではありません。名刺、既存顧客、過去に商談や問い合わせがあった先など、すでに接点のある相手から始めるのが効率的です。
【1】接点のある相手は、成果が出るまでが速い
弊社の支援実績では、接点のある相手はゼロからの新規開拓と比べて、次のような差が出る傾向があります。

| 指標 | ゼロからの新規開拓 | 接点のある相手 | 差 |
| アポ率 | 1%程度 | 3〜4%程度 | 約3〜4倍 |
| 受注率 | 5%程度 | 15%程度 | 約3倍 |
出典:自社支援実績より。接点のある相手へのアポ率の業界平均は1〜2%が目安です(自社調べ)。いずれも商材や業界によって大きく変わります。
また、新しいリストを開拓するよりも、すでに成果が出ている顧客層を横に広げたり、深掘りしたりするほうが、
短期での投資対効果は高い傾向にあります。
【2】連絡の優先度を3区分で決める
| 優先度 | 対象 |
| 高 | 決裁者層、関係の深い相手 |
| 中 | 狙う業種・規模に合う担当者 |
| 低 | それ以外 |
接点先への連絡が進まない原因は、多くの場合次の2つです。
- 「誰から連絡するか」「何を話すか」が決まっていない
- 名刺の量に、人手が追いつかない
優先度の区分は、1つ目の原因を解消するためのものです。2つ目の人手不足は、Step4で扱う外部活用の判断につながります。
【3】「断られた先」と展示会の名刺を資産にする
- 過去に断られた先:再アプローチからの通電率が15%まで回復した例があります(自社支援実績)。
そのためには断られた履歴もしっかりSFAやCRMに記載し、再アプローチの資産として扱うことが重要です。 - 展示会で獲得した名刺:約2ヶ月で反応率が著しく下がる傾向があります。獲得後は早く動くことが大切です。
〈この章のポイント〉
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Step2:目標アポ数から必要な架電数を逆算する
新規開拓を「やれるだけやる」で始めると、何件動けばよいかも、未達の原因も分からなくなります。まず目標のアポ数を決め、そこから必要な架電数と体制を逆算します。
【1】基本式は「不足アポ数 ÷ 想定アポ率」
目標のアポ数を決めたら、現状の見込みとの差(不足アポ数)を求め、次の式で必要な架電数を出します。
不足アポ数 ÷ 想定アポ率 = 必要架電数
計算はチャネルごとに行い、合計して月次・週次の計画に落とします。ここでいうチャネルは、次の2つを想定しています。
- インサイドセールス(SDR):セミナー参加者など、接点のある見込み客にアプローチする役割
- 新規開拓型インサイドセールス(BDR):接点のない新規リストにアプローチする役割
【2】計算例:3ヶ月でアポ40件を目指す場合
現状の見込みが22件のため、不足は18件です。接点先へのアポ率を弊社支援の目安(3〜4%)から4%、新規リストを1%と置いて、チャネル別に割り振りました。

| チャネル | 架電数 | 想定アポ率 | アポ数 |
| 接点先への架電(SDR) | 350件 | 4% | 14件 |
| 新規リストへの架電(BDR) | 400件 | 1% | 4件 |
| 合計 | 750件 | — | 18件 |
出典:自社支援実績。3ヶ月で750件は月250件ほどで、下表の目安に照らすと0.25人工の範囲に収まる量です。
【3】架電量を「稼働時間」で見積もる
必要架電数が分かったら、それを何人分の稼働でまかなえるかを確かめます。
人工(にんく)は、担当者1人が1ヶ月間フル稼働した場合の稼働時間160時間(8時間×20営業日)を「1」とする稼働量の単位です。
| 稼働の形 | 架電可能量の目安(月あたり) |
| 接点先中心・0.25人工 | 約300件 |
| 接点先中心・0.5人工 | 約600件 |
| 新規リスト中心・0.25人工 | 約500件 |
| 新規リスト中心・0.5人工 | 約1,000件 |
| 1人工の上限 | 約1,600件 |
出典:自社支援実績(月あたりの架電件数)。
【4】テレアポのアポ率の目安と「アポ」の定義
計画を立てる際に参考になる、業界平均のアポ獲得率の目安は次のとおりです。
| アプローチの種類 | アポ獲得率の目安 |
| 接点先への架電 | 1〜2% |
| 新規リストへの架電 | 0.5〜1% |
| 大手向けのアカウント戦略型 | 0.2〜0.7% |
出典:自社調べ。弊社が支援する接点先への架電では、アポ率3〜3.5%を目安としています。
あわせて、「アポ」の定義を文書にしておきます。たとえば「決裁フローに乗っており、約1年以内の導入を考えている」と定めた例では、中身のない「空アポ」を防ぎ、商談の質を保つことができます。
逆に定義が曖昧なままだと、アポ数は達成しても受注につながらない、という状態に陥りがちです。
〈この章のポイント〉
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Step3:新規開拓のターゲット企業を決める
狙う企業を決めるときに最も重要なのは、企業の規模よりも「決裁がどこにあるか」です。
弊社の支援実績では、決裁の所在を見極められるかどうかが、アポ化率を左右しています。

【1】勝ちパターンの企業像
支援事例から見えてきた、アポにつながりやすい企業の特徴は次の3つです。
- 課題感はあるが、まだ体系化できていない
- 提案予定のサービス金額に対して、担当者自身が決裁権限を有する、または部署内で決裁が完結する
- 導入時期は未定でも、情報収集への意欲が高い
反対に、次のような企業には刺さりにくい傾向があります。
- 本社が一括で管理している大企業
- 親会社が主導して施策の採択をしている
- 内製化が完了している企業
〈スクリーニングのチェックリスト〉
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【2】新規開拓リストの切り口を工夫する
- 否定しづらい客観的な接点:認定・受賞歴や制度の活用など、相手が「自社には関係ない」と言いづらい接点でリストを作ります。この切り口で、通電率とアポ率が基準の約2倍になったことがあります(自社支援実績)。
- 「今動いている企業」を狙う:求人、新規事業や拠点の新設といった動きのある情報から、ニーズが顕在化していそうな企業を抽出します。
- 既存顧客に似た企業を探す(ルックアライク):既存顧客の共通属性を洗い出し、似た企業をリスト化します。紹介で成長してきた企業ほど、この方法は活かしやすいはずです。
リストができたら優先順位を付け、重点企業は部門単位で管理します。いきなり新規リストに広げるのではなく、まず自社がすでに持っている顧客・見込み客のリスト(ハウスリスト)で仮説を検証し、その後に新規リストへ展開します。
【3】大手企業を狙う場合の進め方(手紙・メールの併用)
大手企業を個社ごとに攻める「アカウント・ベースド・マーケティング(ABM)」型のアプローチでは、事前調査の質がアポ率を左右します。
- 有価証券報告書・IR・導入事例から、その企業固有の課題をつかむ
- SNSで担当者の名前を特定する
- 固有の課題を前提に架電する
- 受付で止まる先には、手紙を併用する
弊社の支援実績では、売上1,000億円以上の企業を対象にした場合でもアポ率1.7%となり、業界平均の目安(0.2〜0.7%)を上回りました。
しかし、業界によっては電話が効きにくい場合もあります。SaaSやコンサルティング業界では在宅勤務が多く、不在率が40〜50%でした。問い合わせフォームなどの代替の導線を併用します。
〈この章のポイント〉
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自社なら、何件かければ何件のアポになるか。Donwload
Step4:新規開拓は内製か外部活用(営業代行)かを判断する
内製と外部活用は、どちらか一方を選ぶものではありません。工程ごとに切り分け、小さく外部で試してから内製化を判断するのが、未経験企業には現実的です。
【1】それぞれのメリット
| 内製(採用) | 外部活用(BPO) |
| 中長期で売上を安定して伸ばせる | すぐに立ち上げられる |
| 自社の営業を型化できる | 採用・育成コストがかからない |
| 勝ちパターンが見えていれば、立ち上げコストが小さい | 成果が出るまでが早い |
| 自社の文化に沿って育成できる | 新規事業の短期検証に向く |
| — | 固定費がかからず、離職リスクもない |
| — | プロのナレッジを社内に蓄積できる |
内製のメリットの多くは「勝ちパターンが見えていること」が前提です。新規開拓が未経験の段階では、まだその前提がありません。
【2】工程で切り分ける

| 区分 | 工程 | 理由 |
| 外部に任せやすい | リスト作成、電話・メール、商談の獲得 | 手順と成果の定義を決めやすく、検証の回数を確保できる |
| 社内に残す | 価格・取引条件、契約の最終判断、売り方の最終決定、商材の改善 | 事業の判断そのものであり、自社で持つべき領域 |
たとえば、商談の獲得までを外部に任せ、商談から先は自社の営業が引き継ぐ、という分担です。
【3】事例:外部活用と内製化を並行して検証
CASE 営業部隊を持たない企業
■ 状況
営業部隊を持たない企業が、
インサイドセールスのみGrand Centralの営業代行を委託しながら、内製の立ち上げを検証
■ 進め方
- 最初の約4ヶ月は外部で稼働し、同時に内製化の要件を整理する
- 中間報告を行う
- その後の3ヶ月で、内製化すべきかを検証する
- 最後に「外部委託の継続」と「内製化」を、教育期間を含めた費用で比較する
■ 結果
半年後に2000万円越え(当時平均単価の約2倍)のプロジェクトを受注
【4】内製化への移行基準は「始める前」に決める
外部活用について一般に言われているのは、次のような考え方です。
- 内製化に移る基準は、代行の開始前に決めておく。例:「月次アポ数が安定して○件を超えたら」「商談化率が○%を超えたら」
- 代行は永続的に使うものではなく、「外部の知見を吸収して内製体制を作るまでの期間」と位置づける
- 立ち上げに約1ヶ月、改善を重ねて安定するまでに2〜3ヶ月かかり、契約期間は3〜6ヶ月が一般的
移行基準を先に決めておくと、「いつまで外部に頼るのか」という社内の問いにも答えやすくなります。
〈この章のポイント〉
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Step5:新規開拓の型と記録を残し、社内に資産化する
新規開拓で得た知見は、意識して残さないと特定の担当者や外部パートナーの頭の中にとどまります。外部パートナーとの契約が終わったときに勘所が引き継がれていないと、組織に何も残らず、空白が生まれます。
【1】記録とフォローのルール
- 再架電先は営業支援システムで管理する:「次回の出社日」「次回の予算取りの時期」のように、次に連絡する日を具体的に聞いておきます。
- アポに至らなかった先は、理由ごとにフォロー時期を決める:担当者の状態は「未コンタクト/ナーチャリング(継続的な情報提供)/再コンタクト/凍結」の4段階で管理します。
- 成果を出しているメンバーのトークを共有する:「アポが取れる表現」を確認し、新しいメンバーが踏襲できる形にします。
- 結果だけでなく実行条件も記録する:対象、担当、期間を残しておくと、後から成功と失敗の理由をたどれます。
- 反応が良かった業種・トーク・タイミングを都度文書にする:その積み重ねが自社の「型」になります。
【2】未達は「施策」と「体制」で分けて見る
CASE 実働者1名、管理者1名(兼任)で営業を実施していた企業
■ 状況
実働が1名に頼っており、マネージャーも他業務との兼任している体制で、新規開拓を実施
月によっては、担当者の体調不良により架電数が449件(目標700件)にとどまり、KPI未達が発生
■ 対応
実働者を2名体制に、管理者も専任で設置。正しく比較・モニタリングできる体制を構築
■ 結果
PDCAサイクルが早期化し、サービス別にインサイドセールスチームを構築
KPI未達のときは、「施策の良否」と「稼働体制の健全性」を切り分けて分析します。
そうしないと、効いている施策まで止めてしまうことになりかねません。
【3】外部を使う場合は「納品物」を決めておく
外部パートナーを使う場合は、知見を社内に残すための納品物をあらかじめ決めておきます。例としては次の4つです。
| 納品物 | 残るもの |
| スクリプト | アポが取れるトークと切り返し |
| ターゲット定義書 | 狙うべき企業像と、その根拠 |
| KPI運用ルール | 指標の定義、計測の仕方、振り返りの進め方 |
| 分析ナレッジ | 業種・タイミング別の反応など、検証の結果 |
先行して運用したフォーマットやデータを自社の営業支援システムに移し、内製化につなげたいというご要望もあります。契約の段階で、データの引き渡し方も確認しておくと安心です。
〈この章のポイント〉
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組織規模が大きな企業での新規開拓の注意点
ここまでの5ステップは、規模を問わず共通です。ただし組織が大きい企業では、意思決定や社内調整に固有の事情が加わります。弊社の営業支援の現場では、規模帯によって次のような特徴が見られます。
| 規模帯 | よくある状況 |
| 中堅〜準大手 | 市場シェアを急いで獲得したい局面。創業者主導の営業から組織営業への移行期。 上場準備でパイプラインの可視化とKPI管理が急務。中小企業向けから大手企業攻略への転換期 |
| 大手(売上1,000億円以上) | 新規事業では既存の営業ノウハウが転用しづらい。 新規施策を実行しようにも稟議が多階層で複雑。実績や第三者評価がないと通りにくい。 また、既存の営業組織があるため、代行よりも戦略設計・型化・内製化の支援への期待が強い |
ここから、営業責任者が意識しておきたい点を3つにまとめます。
【1】新規開拓を「組織営業への移行」の入り口にする
創業者や特定の幹部の人脈で成長してきた企業では、新規開拓の立ち上げがそのまま、型化・仕組み化、パイプラインの可視化、KPI管理の練習台になります。Step2の逆算設計やStep5の記録ルールは、新規開拓だけでなく営業組織全体の管理にも広げられます。
【2】社内合意には時間がかかる前提で、小さく成果を出す
組織が大きいほど、新しい施策に費用をかけるための社内合意には時間がかかります。稟議が多階層になり、関わる部署や役職者も増えるためです。参考になるのが、次の例です。
CASE 製造系の大手総合商社
■ 状況
ルート営業が中心の会社で、「費用が発生する施策は、成果が出てから会社が認める」文化でした。
■ 取り組み
新規専任の1名が、まずは費用をかけない範囲で新規開拓を実施
また、成果指標を定量目標だけでなく、成功要因・失敗要因の言語化を設定。
そのうえで、現体制で継続した際の損失可能性を算出。
■ 成果
自社リソースだけでコンスタントに既存取引先のグループ企業からの案件創出。
外部活用すべきポイントとして、未接点企業への開拓を依頼すべきであることが明確化
合意がそろうのを待ってから動くのではなく、まず無償の範囲や期間を区切った小さな検証で定量・定性の両方で成果を示し、その結果を材料に社内を説得する進め方が現実的です。支当社の営業支援の最初のステップとして、実行前に戦略を検証したい(PoC支援)という声があるのも同じ理由からです。
※(株)Grand Centralでは3ヶ月間のPoC支援も実施しております。
〈この章のポイント〉
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新規開拓でよくある落とし穴5つ
新規開拓を始めた企業が陥りやすい落とし穴を、5つにまとめます。
【1】架電数やトークだけを直す
新規開拓は、「ターゲット定義 → リスト作成 → アプローチ設計 → 架電・商談 → 検証」の5つの工程に分かれます。成果が出ないときに架電数やトークだけを直しても、ターゲット定義やリストの粗さは解決しません。どの工程で詰まっているかを先に特定します。
【2】「誰に」と「どう」を別々に設計する
「誰に営業するか」と「どう営業するか」は一体です。ターゲットを変えれば、切り口もトークも変わります。リスト担当と架電担当を分ける場合も、設計はひとつのチームで行います。
【3】アポ率の高さだけで仮説を信じる
ある支援では、「セミナーに参加していない先が最も優良」という仮説がありました。ところが、打診の基準を「直近1年以内に検討している先」に絞ると、この仮説は崩れました。アポ率が高くても、情報収集だけが目的の空アポが混ざっていた可能性があります。Step2で触れた「アポの定義」をそろえたうえで比較することが大切です。
【4】少ない件数で優劣を決める
業界別の反応を比べた例では、各業界の件数が30〜70件台と少なく、まだ検証の途中でした。通電数を積み上げないうちに優劣を判断すると、有望な市場を早々に捨ててしまうおそれがあります。
【5】「最終ゴール」を確認せずに始める
支援の振り返りでは、最初のヒアリングで「最終ゴール」と「そのために何が不足しているか」を必ず確認する、という教訓が挙がっています。社内で進める場合も同じです。新規比率を上げたいのか、新商材の市場性を確かめたいのかによって、Step2の逆算もStep4の切り分けも変わります。
〈この章のポイント〉
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新規開拓に関するよくある質問
Q. 新規開拓は何から始めればよいですか?
A. ゼロからリストを作るより、名刺・既存顧客・過去の接点先など、すでに接点のある相手から始めるのが効率的です。弊社の支援実績では、接点のある相手はゼロからの開拓に比べて、アポ率が約3〜4倍、受注率が約3倍になる傾向があります。
Q. 新規開拓のテレアポのアポ率は、平均でどのくらいですか?
A. テレアポ(架電)のアポ率の業界平均は、接点先への架電で1〜2%、新規リストへの架電で0.5〜1%、大手向けのABM型で0.2〜0.7%が目安です(自社調べ)。弊社が支援する既存接点先への架電では、3〜3.5%を目安にしています。
Q. 1人で月に何件ほど架電できますか?
A. 1人工の上限は月約1,600件が目安です。接点先中心で0.5人工なら月約600件、新規リスト中心で0.5人工なら月約800件です(自社支援実績)。
Q. 新規開拓は内製と営業代行のどちらがよいですか?
A. どちらか一方を選ぶより、工程で切り分けるのが現実的です。リスト作成から商談の獲得までは外部に任せやすく、価格・契約・売り方の最終判断は社内に残します。内製化への移行基準は、外部活用を始める前に決めておきます。
Q. 営業代行を使う場合、期間はどのくらい見ておけばよいですか?
A. 一般的には、立ち上げに約1ヶ月、改善を重ねて安定するまでに2〜3ヶ月かかり、契約期間は3〜6ヶ月が目安とされています(外部の一般論)。
Q. 新規開拓で手紙は効果がありますか?
A. 受付で電話が止まってしまう企業には有効です。弊社の支援実績では、受付ブロックの先に手紙を送ると、通電率が2倍になりました。架電で刈り取った後ではなく、最初から役員クラスに送るのが効果的です。
Grand Centralのセールスデベロップメント
Grand Centralが提供するセールスデベロップメントとは

新規開拓の立ち上げでは、ターゲットの設計から架電、記録の仕組みづくりまで、多くの工程を同時に進める必要があります。一方で、既存顧客の対応と重なり、新規開拓に専任の人手を割けない企業も少なくありません。
Grand Centralは、貴社の「営業戦略室」として、ターゲット選定から架電・商談獲得、KPI設計、内製化に向けたナレッジの引き継ぎまでを一気通貫で支援します。設計から資産化までを同じチームが担い、スクリプト・ターゲット定義書・KPI運用ルール・分析ナレッジを納品物としてお渡しします。
Grand Centralならではの3つの特徴
キーエンス出身をはじめとした営業プロフェッショナルが支援
キーエンス、リクルート、Salesforceなどでトップレベルの営業を経験してきたコンサルタントが、営業戦略立案、仮説検証、マネジメントを行います。実働を担当するのも弊社のノウハウが身に付いたメンバー。弊社独自の制度で選定された実力のある人材や、100%子会社の社員が担当します。
ワンストップで幅広いソリューション
戦略立案からインサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスまでワンストップで支援します。オーダーメイドのプランでは、ターゲットやサービス特性に合わせた個別対応が可能です。また、SFA構築・運用や営業研修、組織構築など、クライアント企業が自走できる支援メニューを幅広く提供しています。
クオリティの高い成果物
営業結果を多角的に分析した営業データ、勝ちパターンが構築されたスクリプトや応酬トーク集など、Grand Central独自の営業ノウハウをクライアント企業のサービスや組織に合わせた形で提供します。報告資料も詳細に記載し、成果や進捗状況をいつでも確認できる体制を整えています。
まとめ:新規開拓の最初の90日でやること
新規開拓をやったことがない企業がまずやるべきことは、大規模な施策ではありません。自社のタイプを知り、接点のある相手から始め、数値と記録の型を作ることです。最初の90日の進め方を、一覧にまとめます。

| 期間 | やること | この期間の成果物 |
| 1〜30日目 | 自社のタイプを診断し、「最終ゴール」と不足しているものを確認する | 自社のタイプとゴールの定義 |
| 1〜30日目 | 名刺・既存顧客・過去の接点先(断られた先を含む)を棚卸しし、優先度を高・中・低に分ける | 優先度付きの接点先リスト |
| 1〜30日目 | 「アポ」の定義を文書にし、不足アポ数から必要架電数と人工を逆算する | アポの定義、月次・週次の活動計画 |
| 31〜60日目 | 接点先への連絡を優先度の高い順に始める(展示会の名刺は最優先) | 接点先からのアポ |
| 31〜60日目 | 勝ちパターンの企業像とスクリーニング基準を決め、ハウスリストで検証する | ターゲット定義の初版 |
| 31〜60日目 | 工程を切り分け、外部活用の要否と内製化への移行基準を決める | 役割分担と移行基準 |
| 61〜90日目 | 結果と実行条件を記録し、未達は「施策」と「体制」に分けて分析する | 振り返りレポート |
| 61〜90日目 | 反応の良い業種・トーク・タイミングを文書にし、新規リストへの展開を判断する | スクリプト、次の90日の計画 |
※期間の区切りは目安です。自社のタイプや体制に合わせて調整してください。
「まず小さく検証したい」「将来は内製化したい」といった段階からご相談いただけます。新規開拓の立ち上げをご検討の方は、自社がどのタイプに当てはまるかの整理から、Grand Centralへぜひ一度ご相談ください。
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